- [ 東京都 ]
- 2015年07月02日
“たくましく”生きるための呼吸とは?明大サポート寄付講座にて講演
6/13(土)、明治大学駿河台キャンパス リバティホールにて「たくましく生きるための呼吸 -呼吸法と日本文化-」
と題した講演会が行われ会場には約450名の方が集まりました。
第一部「呼吸と被災地支援」
まず本間先生から被災地支援の話がありました。
東日本大震災の後、岩手県の小学校で3年間にわたり呼吸ワークショップを行いました。
そして呼吸についての講義。呼吸のメカニズムをCGを使いながら解説していきます。
私たちが呼吸をしているとき、脳から呼吸筋へ指令が出ています。この指令は脳の3つの部位から出ていますが、
ポイントは扁桃体から出ている情動呼吸と呼ばれるもの。この呼吸は感情と深く関わっていて不安や緊張を感じると呼吸が速くなり、
リラックスした時には呼吸がゆっくり楽になります。
緊張しているときに「落ち着いて」と言われてもなかなか出来るものではありませんが、ゆっくり息をすることなら出来ますね。
このように呼吸からアプローチすることがポイントなのです。
「呼吸筋ストレッチ体操指導」
次にSahoさんによる呼吸筋ストレッチ体操の実演です。
「ラッタッタ呼吸体操」に出てくる5つの呼吸筋ストレッチ体操のパターンをじっくりと指導。
この呼吸筋ストレッチ体操はゆっくり呼吸をしながら呼吸筋を伸ばしたり収縮させたりし、
呼吸のリズムと体の動きをゆっくり調和させることで心身共にリラックスしていきます。
「呼吸と日本文化」
体操の後は再び本間先生が登場。呼吸と日本文化についてのお話です。ここでは能について取り上げます。
能ではシテ方と呼ばれる演者はお面をつけていて、中でどのような表情をしているか分かりませんが、
シテ方からはただならぬ空気を感じることがあります。
本間先生は以前、シテ方が演技をしているときの脳の中を調べました。悲しい場面を演じてもらっているとき、
表情は変わっていないのですが、脳の扁桃体が活発に活動し、呼吸が変化していました。
感情が変わるとき、呼吸だけが変化していたのです。
第二部
コーディネーターである明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科教授の青井倫一先生も登壇し、
本間先生との対談が行われました。青井先生の鋭いコメントで会場は大いに盛り上がりました。
呼吸、体操、そして日本文化にまで話が及び、密度の濃い2時間の講演会となりました。